【新刊】ビデオランド レンタルビデオともうひとつのアメリカ映画史

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■紹介
銀幕を包んだ闇を抜け出し、映画の新たな「配給網」となったレンタルビデオ店。その創世から終幕、そして「配信」の現在へとつづくアメリカ映画のもうひとつの歴史。

 いまやレンタルビデオ店はアメリカ人の暮らしからは既に遠くなったけれど、願わくば本書『ビデオランド』が、かつての生き生きとした社会生活のなにものかを伝え、とりわけ日本の読者諸賢にとっても、遠いどこかの話ではなく、いまや消え去ろうとしている文化になんらかの親しさや近しさを感じてもらえるようなものでありますようにと思う。……ビデオストアはありふれた、つかのまの、記憶されることさえないふるまいとやりとりに溢れた何の変哲もない場だった。けれどそういうものはえてして、消え去って初めて気づくものだと、そんなふうにつくづく思うのである。
(「日本語版への序文」より)

■目次
日本語版への序文


第一部 レンタルビデオの歴史と文化
第1章 長い物語(ロングテイル)
レンタルビデオのはじまり/趣味をめぐる地勢図/ブロックバスター時代/デジタル格差/ロングテール/結論

第2章 実践的な分類
店舗へのアプローチ/建築的分類/閲覧客/店員/最終事例 — レジカウンターと顧客/結論

第二部 ビデオストアと映画文化のローカル文化
第3章 ビデオ資本
〈スケアクロウ・ビデオ〉— ビデオの聖地/奇妙な街 — ロサンジェルスの専門ビデオ店/サテライト・オブ・ラブ — 街の外のビデオ店/結論

第4章 スモールタウン・アメリカのレンタルビデオ
スモールタウンの店の物理的特徴/スモールタウン店の社会的性質/スモールタウンとレンタルビジネスをめぐるさらなる考察/スモールタウン版ムービー・テイストの地理学/ローカルの範囲/ハイブリッドな空間/結論

第三部 流通するビデオストア文化
第5章 価値の配給
ビデオ配給の大規模化/〈レントラック〉/「限定されたビデオ流通」/〈ファセット・マルチメディア〉/映像配信の新境地

第6章 選択に寄り添う —批評、アドヴァイス、メタデータ
批評から要約へ/レナード・マルティンとビデオ案内本ジャンルの発展/動画情報と推薦のデジタル化/〈ロヴィ〉— メタデータの物質性/結論

終章(コーダ)
手触りのある(タンジブル)ものの価値

原注
訳者あとがき

■その他商品情報
著:ダニエル・ハーバート
訳:生井英考、丸山雄生、渡部宏樹
出版:作品社
判型・頁数:384ページ
発売日:2021年11月30日

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