■枯淡苑のコメント
"自分にとっての心地よさ、快・不快を判別し、より幸福なほうに向けて生活の諸側面を改善していく自主的で内発的な運動"、いわゆる"生活改善運動"を通して、ひとりの作家が衣服住(もちろん読書環境も含む)を少しずつ整えていく過程を記したエッセイ。
友人・知人、書店・出版社・印刷会社など、身近な人と著者の小さな交流からひらいていく運動は、背伸びを感じさせずゆったりと穏やかに進んでいく。
"セルフケアは、自分だけでは完結しない。自分(セルフ)を通して世界を満たしていく行為なのだ。"
周りから聞こえる「生活はこうでなくてはならない」という固定観念からの解放をかき立てられる一冊。
■こちらの本もおすすめです
- 偶然の散歩
- ここじゃない世界に行きたかった
- 世界とキレル
■紹介
これは、ひとりよがりの贅沢ではない。--ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。
日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。
手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化!
装丁:矢萩多聞(Ambooks)
校正:牟田都子
■目次
◉(私の)「生活改善運動」とは―はじめに
― (私の)生活改善運動の師匠たち
― 人格否定を伴わない生活の改造
◉新しいことが起こるとしたら―新生活編
― 住むこと・暮らすこと
― 新生活の始まり
― 人生は選択の連続?
◉本棚は生活必需品?―本棚編
― 本棚をつくろうと思ったきっかけ
― 理想の本棚とは一体なんだろう
― 本棚づくり、実践編
― できあがった本棚、DIYをすることの意味
― 本棚が家に来てどうなった?
― 「こころの底ふかく沈むもの」
◉食べることは生きること?―食事編
― 食は私から自由を奪う?
― 変化と水筒
― 器を買う
― 私を自由にする料理
― 自由になるとは
― おいしいと感じること
― 食べること、生きること
◉魂の一番外側―服にまつわるロスト&ファウンド編
― 「ボロ」とはなんだろう
― で、何を着ればいいんだろう
― 「良い生地」の服
― 服が好きなひとたち
― 買いもの行動を変える
― そしてアナザーワールド
― 服をつくる
― 完成へ
― 自分の手で美しいものをつくる
◉砕けた欠片、小さな旅、楽園―生活〝回復〟運動編
― ブロークンミラー(文字どおり)
―部屋からの逃避
―「浄化」
―母の生活
― 生活“回復”運動
― “制作”改善運動
― 楽園・壊れた欠片を拾って
◉幸せなほうを選んでいく―おわりに
◉日々の化石―あとがき
■出版社からの一言
著者の安達茉莉子さんは2020年12月、本書の版元である三輪舎が横浜・妙蓮寺で開業した「本屋・生活綴方」で個展を開催したことをきっかけに、妙蓮寺に引っ越してきました。本書は、この本屋に集う人々との出会いや他愛のないやりとりのなかから生まれました。
そもそも本書のもととなったのは、「本屋・生活綴方」の出版部門「生活綴方出版部」発行のZINEシリーズ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』です。ページ数は4~50ページ程度、文庫版の小さな読みもので、初版は200部。印刷は書店併設の印刷工房にあるリソグラフ印刷で、製本はすべて人力。当初からお客様からの反響が高かったものの、小さな本を小さくつくり、自分たちの本屋だけで小さく売っていこうと思っていました。1~2ヶ月に1号のペースで発行していきましたが、号を重ねるごとに全国の書店から注文が相次ぐようになりました。手作りですから一度に作れる部数はたかが知れています。本屋に集う有志たちと一緒にせっせと作り続けてきた結果、増刷につぐ増刷で、Vol.4までの累計で五千部を発行しています。
ローカルなもの、ローカルに根ざした生活が志向されているコロナ禍において、この本にはたくさんのヒントがあると思います。ぜひご一読ください。
※もともとのZINE版のVol.4「ーまちへ、道へ、未知へー」(自転車編)に収録していた内容は、今回の単行本には収録していません。ほぼ同時に刊行される『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)に収録される予定です。本書とともにぜひお楽しみください。
■著者プロフィール
安達 茉莉子 (アダチ マリコ) (著)
作家、文筆家。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『毛布-あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)ほか。
Web mariobooks.com
Instagram @andmariobooks
Twitter @andmariobooks
■その他商品情報
出版:三輪舎
判型・頁数:B6変型判、224ページ
発売日:2022年9月16日
"自分にとっての心地よさ、快・不快を判別し、より幸福なほうに向けて生活の諸側面を改善していく自主的で内発的な運動"、いわゆる"生活改善運動"を通して、ひとりの作家が衣服住(もちろん読書環境も含む)を少しずつ整えていく過程を記したエッセイ。
友人・知人、書店・出版社・印刷会社など、身近な人と著者の小さな交流からひらいていく運動は、背伸びを感じさせずゆったりと穏やかに進んでいく。
"セルフケアは、自分だけでは完結しない。自分(セルフ)を通して世界を満たしていく行為なのだ。"
周りから聞こえる「生活はこうでなくてはならない」という固定観念からの解放をかき立てられる一冊。
■こちらの本もおすすめです
- 偶然の散歩
- ここじゃない世界に行きたかった
- 世界とキレル
■紹介
これは、ひとりよがりの贅沢ではない。--ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。
日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。
手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化!
装丁:矢萩多聞(Ambooks)
校正:牟田都子
■目次
◉(私の)「生活改善運動」とは―はじめに
― (私の)生活改善運動の師匠たち
― 人格否定を伴わない生活の改造
◉新しいことが起こるとしたら―新生活編
― 住むこと・暮らすこと
― 新生活の始まり
― 人生は選択の連続?
◉本棚は生活必需品?―本棚編
― 本棚をつくろうと思ったきっかけ
― 理想の本棚とは一体なんだろう
― 本棚づくり、実践編
― できあがった本棚、DIYをすることの意味
― 本棚が家に来てどうなった?
― 「こころの底ふかく沈むもの」
◉食べることは生きること?―食事編
― 食は私から自由を奪う?
― 変化と水筒
― 器を買う
― 私を自由にする料理
― 自由になるとは
― おいしいと感じること
― 食べること、生きること
◉魂の一番外側―服にまつわるロスト&ファウンド編
― 「ボロ」とはなんだろう
― で、何を着ればいいんだろう
― 「良い生地」の服
― 服が好きなひとたち
― 買いもの行動を変える
― そしてアナザーワールド
― 服をつくる
― 完成へ
― 自分の手で美しいものをつくる
◉砕けた欠片、小さな旅、楽園―生活〝回復〟運動編
― ブロークンミラー(文字どおり)
―部屋からの逃避
―「浄化」
―母の生活
― 生活“回復”運動
― “制作”改善運動
― 楽園・壊れた欠片を拾って
◉幸せなほうを選んでいく―おわりに
◉日々の化石―あとがき
■出版社からの一言
著者の安達茉莉子さんは2020年12月、本書の版元である三輪舎が横浜・妙蓮寺で開業した「本屋・生活綴方」で個展を開催したことをきっかけに、妙蓮寺に引っ越してきました。本書は、この本屋に集う人々との出会いや他愛のないやりとりのなかから生まれました。
そもそも本書のもととなったのは、「本屋・生活綴方」の出版部門「生活綴方出版部」発行のZINEシリーズ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』です。ページ数は4~50ページ程度、文庫版の小さな読みもので、初版は200部。印刷は書店併設の印刷工房にあるリソグラフ印刷で、製本はすべて人力。当初からお客様からの反響が高かったものの、小さな本を小さくつくり、自分たちの本屋だけで小さく売っていこうと思っていました。1~2ヶ月に1号のペースで発行していきましたが、号を重ねるごとに全国の書店から注文が相次ぐようになりました。手作りですから一度に作れる部数はたかが知れています。本屋に集う有志たちと一緒にせっせと作り続けてきた結果、増刷につぐ増刷で、Vol.4までの累計で五千部を発行しています。
ローカルなもの、ローカルに根ざした生活が志向されているコロナ禍において、この本にはたくさんのヒントがあると思います。ぜひご一読ください。
※もともとのZINE版のVol.4「ーまちへ、道へ、未知へー」(自転車編)に収録していた内容は、今回の単行本には収録していません。ほぼ同時に刊行される『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)に収録される予定です。本書とともにぜひお楽しみください。
■著者プロフィール
安達 茉莉子 (アダチ マリコ) (著)
作家、文筆家。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『毛布-あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)ほか。
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■その他商品情報
出版:三輪舎
判型・頁数:B6変型判、224ページ
発売日:2022年9月16日