■枯淡苑のコメント
[ 創作を長く続けたい / 続けてほしいと思う方に ]
創作活動を行う知人には直接おすすめすることが多い本書。
人間起点の創造のプロセスと、創作者特有の"波”との付き合い方を解説した画期的な指南書です。
“心理学”とありますが、専門用語が多い科学本と違い、実践的なノウハウが載っており、かたわらに置いてシチュエーションごとに引いて使いたくなります。創作者本人はもちろん、身近な人ができるサポートのヒントも多く掴むことができるでしょう。
■紹介(版元ドットコムより)
音楽、演劇、ダンス、美術、映画、文芸などなど、あらゆるジャンルのアーティストたちと家族、スタッフ、関係者の悩みに応える!
芸術学校長として豊富な教育経験をもち、ブルース・ミュージシャンとしても活動しているジェフと、心理学者としての豊かな知見と臨床経験のあるジュリー、この夫妻が2011年に出版した『Living with a Creative Mind』を翻訳出版!
なぜアーティストは〈普通〉じゃないのか?
どうしたら創作の波にうまく乗れるのか?
パートナーや周囲のスタッフはどうサポートすればいいのか?
こうした疑問と悩みに対して、アーティストの思考・心理・言動と創作のメカニズムを解き明かし、具体的で役に立つ指針と処方箋を提供する実践的な一冊です。
■目次
訳者まえがき
イントロダクション
第1章 創造力
第2章 心理学入門編
第3章 9つの次元
第4章 4つの底流
第5章 生活すること
第6章 感じること
第7章 愛すること
第8章 コミュニティ
第9章 コラボレーション
第10章 スピリチュアリティ
終章 わたしたちを待ち受けるものは?
■著者プロフィール
ジェフ・クラブトゥリー (著)
英文学の学士号および音楽とカルチュラル・スタディーズで名誉修士号を取得。アシッド・ゴスペル・ブルースと映像音楽という対極に位置する音楽ジャンルでプロの作曲家、ミュージシャンとして活動、受賞歴もある。ブルース・ミュージシャンとしてキャリアを重ねたのち、オーストラリアのシドニーで芸術専門学校「スクール・オブ・クリエイティヴ・アーツ」の校長を16年間にわたって務めた。現在は講師やコンサルタントとして、とくにクリエイティヴ・アーツの分野で活動している。
ジュリー・クラブトゥリー (著)
28年のキャリアをもつ心理学者(国家資格有)であり、現在は開業医として主にクリエイティヴ業界全般のクライアントを対象に診療を行なっている。ニュー・サウスウェールズ州立大学精神医学部の博士課程に在籍中。創造性とメンタル・ヘルス、特にクリエイティヴな人たちの潜在能力の活かし方について研究している。
斎藤あやこ (サイトウ アヤコ) (訳)
大阪生まれ。愛知県立千種高等学校国際教養科、南山大学経営学部卒業(米ウィスコンシン州立大学マジソン校経営学部交換留学)。NGO、翻訳会社、外資系企業での勤務を経て、シドニーのスクール・オブ・クリエイティヴ・アーツ(現C3クリエイティヴ・アーツ・カレッジ)に留学、コンテンポラリー・ヴォーカルを学ぶ(2006~2009年)。帰国後、地元で音楽に関わる仕事をゆっくり継続中。
■その他商品情報
著:ジェフ・クラブトゥリー、ジュリー・クラブトゥリー
訳:斎藤あやこ
出版:アルテスパブリッシング
判型・頁数:A5判、360ページ
発売日:2016年12月20日