■枯淡苑のコメント
1851年からのロンドン万国博覧会から起源をたどり、1970年大阪万博までの120年に渡る博覧会の歴史をまとめた1冊。
国内外問わず最新の技術や芸術が一ヶ所に集められ、後世に与える政治的、経済的、そして教育文化的影響も大きかった祝祭、あるいは見本市……オリンピックと並び一大国家イベントとしても開催される博覧会を通して、文明の過去と未来を見つめ直す。
当時の展示作品、告知物、会場の賑わいを描いた版画・日本画・ポストカード・写真など豊富な資料も揃え、博覧会の入門ガイドに最適です。
本書は展覧会「博覧会の世紀 1851-1970」の関連書籍として刊行されています。
■目次
博覧会の世紀 | 橋爪紳也
序章 見せ物から物産会、そして博覧会へ
第1章 博覧会のはじまり 1851 - 1911
海外の博覧会
* 1851 第1回ロンドン万国博覧会
* 1862 第2回ロンドン万国博会
* 1867 第2回パリ万国博覧会
* 1873 ウィーン万国博算会
* 1876 フィラデルフィア万国博質会
* 1878 第3回パリ万国博覧会
* 1889 第4回パリ万国博算会
* 1893 シカゴ万国博算金
* 1900 第5回パリ万国博覧会
* 1910 日葵博質金
日本の博覧会
* 1871 京都博質金
* 1872 文郎省博質金
* 1877 第一回内国動業博第会
* 1881 第二回内国勧業博質金
* 1890 第三回内国勧業博質会
* 1895 第巴国内国纱案博算会
* 1903 第五国内国動業博質会
世界を魅了した日本の美術工芸 [川島港物と博質会]
* 1904 セントルイス万国博覧会「若の間」
* 1905 リエージュ万国博質会「百花百鳥の間」
* 香蔵社と博質会
* 宮川香山と真都煙(博賀会に出&された長崎の工芸)
* 平戶•三川内燒
* 通甲細工
第2章 大衆社会に広がる博覧会 1912-1945
近代的ライフスタイルへのあこがれ
* 1914 東京大正博賀会
* 1922 平和記急東京博質会
[電気の博覧会)
* 1926 電気大博質会
* 1928 大礼奉祝交通電気博覧会
* 1928 天皇即位を奉祝する博覧会 大礼記念京都大博覧会
[子供を主題とする博覧会]
* 1926 皇孫御誕生記念こども博覧会
* 1933 万国夫人子供博覧会
* 1934 観光をテーマにした博覧会 国際産業観光博覧会
* 1936 耀く日本大博覧会
* 1937 日本万国博覧会への布石 名古屋汎太平洋平和博覧会
帝国の拡大と博覧会
* 1912 拓殖博覧会
* 1913 明治記念拓殖博覧会
[日本統治下の博覧会]
* 1929 朝鮮博覧会
* 1933 満洲大博覧会
* 1935 始政四十年記念台湾博覧会
[取争の足音]
* 1938 支那事変聖戦博覧会
* 1941 国防科学大博覧会
* 1940 幻の万国博覧会 紀元二千六百年記念日本万国博覧会
第3章 戦後の博覧会 1945 -
[大阪万博への道]
* 1964 ニューヨーク世界博覧会
* 1967 モントリオール万国博覧会
* 1970 戦後最大の博覧会 日本万国博覧会
博覧会年表
「博質金の世紀 1851-1970」出品予定リスト
あとがき | 竹内有理
ほかコラム13篇
■著者プロフィール
橋爪紳也(はしづめ・しんや)
1960年大阪市生まれ。大阪府立大学研究推進機構特別教授、観光産業戦略研究所所長。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程、大阪大学大学院博士課程修了。建築史・都市文化論専攻。工学博士。著書は80冊以上。日本観光研究学会賞、日本建築学会賞、日本都市計画学会石川賞など受賞
■その他商品情報
編:乃村工藝社
著:橋爪紳也
デザイン:neucitora(刈谷悠三)
出版:青幻舎
判型・頁数:B5変形、176ページ
発売日:2021/2/27
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