これからの楽しみ
「今はどんなことには興味があるんですか?」とお客さんに聞くことがある。
先日お客さんの方から聞かれた。たまにあることだが、聞かれることで少し驚いたりもする。
この質問は素晴らしいもので、今の自分が何にときめいているか、心動くか、ワクワクするか、心臓がドキッとするか、胸の奥からふうっと膨らんでいくような感覚があるか......を再認識できる。
人に聞いておいて、割と自分のことは忘れがちだ。
直近聞かれたタイミングでは、「自らの感情」について関心が出てきたという話をしたが、その時はうまく話せなかったように思う。
閉店が決まってからというもの、公私ともに色んな大きな動きがあって、楽しみや情熱、興味になったものと、そうでなかったものがある。
その過程や何が今のワクワクにつながったかをシンプルに話すのは難しい。
経営としてお店を成り立たせようと頑張るうちに、「すべきこと」に囚われて「自分を突き動かすもの」を感じることに長い間おろそかになってしまった。
それもあって端的に自分の興味を説明できないのかもしれない。
実店舗休止の機会に、試しにここで箇条書きで書いてみよう。
1. 新たな関係性
お店を通じてこれまで関わってくれた人々とどうつながり直していくか、ここに強く感じるものがある。
業態はオンラインになるが、割とオフラインでの動きも増えていくと思っていて
自分の店で待ち続けるのではなく、わざわざお出かけしてお伺いするのが自分になる。
純粋に、長らくお会いしてない方とゆっくり話す、新しい出会いを作る楽しみを味わっていきたい。
あとは、ありのままで自分が体や心で感じたことを書いて共有していくことにわくわくしている。(ちなみに、頭で考えたことは劣後する)
インターネットはこれがかなりやりやすい。
今までは仕事のために時間を割かないと割り切っていたけれど、人に会ってみると読み物というのは意外と需要があるようで、反対に私も誰かの書いたものを読みたいという気持ちがある。
少しオールドスクールな感じだが、他の人に役立つ、もしくは、自分がワクワクしているものをジャンル問わず共有していこうと思う。
オンラインストアもまだ具体的にはどうするとは決めておらず、先2つのことをやりながら徐々に形が変えていく。
店でできなかったことの反省や、新しくチャレンジしたいこと、やりたいことはたくさんある。
出すまでのスピードはきっと課題が多いだろうが、これまでよりコミュニケーション重視での設計をしていくだろう。
2. この先やることがあまり決まっていないこと
不確実性が高まるが、未知の機会や可能性にあふれていることに「自分が選択の主導権を持っている」と再確認できる。
もっと言えば、今湧いてくる感情的な楽しみと、経験で培った合理性を混ぜ合わせる楽しみというのがある。
これまで自分は人生そのものを、生き残らなければならない「闘争」のように捉えがちだったけれど、だんだんと、何が起こるかわからないから楽しめる「冒険」として考えられるようになってきた。
子どもの誕生や、最近読んだ哲学に影響を受け、自分のOSに楽観と諦観がインストールされた。居心地は思ったより悪くない。
3. 児童書
今年は「トムは真夜中の庭で」や「Mr. Vertigo」といった少年少女がメインの登場人物となる本に救われた。
子どもならではの瑞々しさ、大胆さ、ポジティブな姿勢には気持ちを明るくさせてもらった。
これまで、読む時は話の裏側(舞台設定や話の構造)を気にしがちだったが、細かいことはほっといてぐいっと物語世界に入り込める。難しすぎることはなく、簡単すぎるわけでもない。疲れていても全然読める。
新しい作品は少子化に伴いどんどん減ってしまうと思うが、悩めるティーンの支えになる本は、自分に子どもがいるのをさっぴいたとしても、以前から特別な意味や価値を感じている。
面白い児童書をさらに発見していくのが楽しみだ。
雑多に出してみたが、いずれもっと出てくるだろう。
今後は(変わらず)特に書くペースを決めないものの、なるべく衝動に任せて多く書いていきたい。