■枯淡苑のコメント
7名の文化人類学者に話を聞く人気ポッドキャスト番組を、活字版として編集した対話集。
貝殻を通貨とするパプアニューギニアのトーライ社会、アフリカ・カラハリ砂漠の狩猟採集民、本家本元のノマド「ダサネッチ」、アジア・アフリカのずる賢い商人、トランスボーダーな生き方をつらぬき世界中で暮らす「モン」、ロボット・AIといったテクノロジーといかにして共に働くか......
各フィールドの話を聞きながら、「働き方」を取り囲む消費、分配、政治、テクノロジー、人間関係、民族性、不確実性など数多くのトピックを断続的かつ広範に飛び回ります。
ゲストそれぞれのクセが強く、現地の異文化エピソードも含めてユーモアあふれる語りばかりです。特に第2話「ひとつのことをするやつら」における丸山淳子さんとブッシュマンの独特な価値観やエピソードは、労働というまじめなトピックに反してこわばった頬がかなりゆるみます。
各章の終わりにはアフタートークも収録。また、作家柴崎友香との特別対談や、計7名が入り乱れる圧巻の4時間トークセッションの書き起こしなど、番組以外のコンテンツも充実。
戦後日本の「働く」をつくるバズワード25選の解説や、文化人類学者とコクヨ野外学習センターが選ぶ巻末のブックガイド「働くことの図書目録」もあり、資料としても残しておきたくなります。
自分自身のゆれやブレを許容してくれるような、人生の整合性を取ることから解放されるような、物事が右肩上がりに考えがちな社会や私たちに、型破りな問いを投げかけてくる一冊です。
■こちらの本もおすすめです
- 超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解
- オーウェル『一九八四年』 ディストピアを生き抜くために
- コモンズ思考をマッピングする ーポスト資本主義的ガバナンスー
- ヨゼフ・チャペック エッセイ集 平凡社ライブラリー
■紹介
文化人類学者が、それぞれのフィールドで体験した
知られざる場所の知られざる人びとの「働き方」。
それは、わたしたちが知っている「働き方」となんて違っているのだろう。
逆に、わたしたちはなんて不自由な「働き方」をしているのだろう。
狩猟採集民、牧畜民、貝の貨幣を使う人びと、
アフリカの貿易商、世界を流浪する民族、そしてロボット........が教えてくれる、
目からウロコな「仕事」論。
わたしたちの偏狭な〈仕事観・経済観・人生観〉を
鮮やかに裏切り、軽やかに解きほぐす、笑いと勇気の対話集。
ゲスト:柴崎友香/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理 /久保明教
■目次
◼️巻頭対談
ありえたかもしれない世界について
柴崎友香 + 松村圭一郎
【第1部|働くことの人類学】
貝殻の貨幣〈タブ〉の謎 深田淳太郎
ひとつのことをするやつら 丸山淳子
胃にあるものをすべて 佐川徹
ずる賢さは価値である 小川さやか
逃げろ、自由であるために 中川理
小アジのムニエルとの遭遇 久保明教
【第2部|働くこと・生きること】
2020年11月「働くことの人類学」の特別編として開催されたイベント「働くことの人類学:タウンホールミーティング」。 オンラインで4名の人類学者をつなぎ、参加者xの質問を交えながら「働くこと」の深層へと迫った白熱のトークセッション。デザインシンキングからベーシックインカムまで、いま話題のトピックも満載のユニークな「働き方談義」を完全収録。
深田淳太郎×丸山淳子×小川さやか×中川理
ホスト=松村圭一郎
進行=山下正太郎・若林恵
【論考】
戦後日本の「働く」をつくった25のバズワード
【働くことの図書目録】
仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド
松村圭一郎/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教/コクヨ野外学習センター
【あとがき】
これは「発信」ではない
山下正太郎
■著者プロフィール
松村圭一郎 (編)
エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、 海外出稼ぎなどについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。東京ドキュメンタリー映画祭 2018 の短編部門で『マッガビット~雨を待つ季節』、 同映画祭2020の特 集 「映像の民族誌」で『アッバ・オリの一日』が上映される。『ちゃぶ台』で「はじめてのアナキズム」、『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。
コクヨ野外学習センター (編)
コクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社がコラボレーションして展開するリサーチユニット/メディア。ポッドキャスト番組〈働くことの人類学〉、〈新・雑貨論〉、〈耳の野外学習〉を制作・配信中。https://anchor.fm/kcfr
■その他商品情報
編:松村圭一郎、コクヨ野外学習センター
出版:黒鳥社
判型・頁数:B5変型判
発売日:2021年6月28日
7名の文化人類学者に話を聞く人気ポッドキャスト番組を、活字版として編集した対話集。
貝殻を通貨とするパプアニューギニアのトーライ社会、アフリカ・カラハリ砂漠の狩猟採集民、本家本元のノマド「ダサネッチ」、アジア・アフリカのずる賢い商人、トランスボーダーな生き方をつらぬき世界中で暮らす「モン」、ロボット・AIといったテクノロジーといかにして共に働くか......
各フィールドの話を聞きながら、「働き方」を取り囲む消費、分配、政治、テクノロジー、人間関係、民族性、不確実性など数多くのトピックを断続的かつ広範に飛び回ります。
ゲストそれぞれのクセが強く、現地の異文化エピソードも含めてユーモアあふれる語りばかりです。特に第2話「ひとつのことをするやつら」における丸山淳子さんとブッシュマンの独特な価値観やエピソードは、労働というまじめなトピックに反してこわばった頬がかなりゆるみます。
各章の終わりにはアフタートークも収録。また、作家柴崎友香との特別対談や、計7名が入り乱れる圧巻の4時間トークセッションの書き起こしなど、番組以外のコンテンツも充実。
戦後日本の「働く」をつくるバズワード25選の解説や、文化人類学者とコクヨ野外学習センターが選ぶ巻末のブックガイド「働くことの図書目録」もあり、資料としても残しておきたくなります。
自分自身のゆれやブレを許容してくれるような、人生の整合性を取ることから解放されるような、物事が右肩上がりに考えがちな社会や私たちに、型破りな問いを投げかけてくる一冊です。
■こちらの本もおすすめです
- 超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解
- オーウェル『一九八四年』 ディストピアを生き抜くために
- コモンズ思考をマッピングする ーポスト資本主義的ガバナンスー
- ヨゼフ・チャペック エッセイ集 平凡社ライブラリー
■紹介
文化人類学者が、それぞれのフィールドで体験した
知られざる場所の知られざる人びとの「働き方」。
それは、わたしたちが知っている「働き方」となんて違っているのだろう。
逆に、わたしたちはなんて不自由な「働き方」をしているのだろう。
狩猟採集民、牧畜民、貝の貨幣を使う人びと、
アフリカの貿易商、世界を流浪する民族、そしてロボット........が教えてくれる、
目からウロコな「仕事」論。
わたしたちの偏狭な〈仕事観・経済観・人生観〉を
鮮やかに裏切り、軽やかに解きほぐす、笑いと勇気の対話集。
ゲスト:柴崎友香/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理 /久保明教
■目次
◼️巻頭対談
ありえたかもしれない世界について
柴崎友香 + 松村圭一郎
【第1部|働くことの人類学】
貝殻の貨幣〈タブ〉の謎 深田淳太郎
ひとつのことをするやつら 丸山淳子
胃にあるものをすべて 佐川徹
ずる賢さは価値である 小川さやか
逃げろ、自由であるために 中川理
小アジのムニエルとの遭遇 久保明教
【第2部|働くこと・生きること】
2020年11月「働くことの人類学」の特別編として開催されたイベント「働くことの人類学:タウンホールミーティング」。 オンラインで4名の人類学者をつなぎ、参加者xの質問を交えながら「働くこと」の深層へと迫った白熱のトークセッション。デザインシンキングからベーシックインカムまで、いま話題のトピックも満載のユニークな「働き方談義」を完全収録。
深田淳太郎×丸山淳子×小川さやか×中川理
ホスト=松村圭一郎
進行=山下正太郎・若林恵
【論考】
戦後日本の「働く」をつくった25のバズワード
【働くことの図書目録】
仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド
松村圭一郎/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教/コクヨ野外学習センター
【あとがき】
これは「発信」ではない
山下正太郎
■著者プロフィール
松村圭一郎 (編)
エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、 海外出稼ぎなどについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。東京ドキュメンタリー映画祭 2018 の短編部門で『マッガビット~雨を待つ季節』、 同映画祭2020の特 集 「映像の民族誌」で『アッバ・オリの一日』が上映される。『ちゃぶ台』で「はじめてのアナキズム」、『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。
コクヨ野外学習センター (編)
コクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社がコラボレーションして展開するリサーチユニット/メディア。ポッドキャスト番組〈働くことの人類学〉、〈新・雑貨論〉、〈耳の野外学習〉を制作・配信中。https://anchor.fm/kcfr
■その他商品情報
編:松村圭一郎、コクヨ野外学習センター
出版:黒鳥社
判型・頁数:B5変型判
発売日:2021年6月28日